ミニチュアダックス ロングヘアーのポリプ母さんの
出産講座です。交配から出産、子育てと
どんどん更新していきます。 経験に基づいて書きます。
正しくない事もあるかもしれません。もっと、良い方法が
ある場合、教えていただけると幸いです。


これは、安易に繁殖をすすめるものではなく、大事な母犬達が
お腹を痛めて産んでくれる子達を、一頭も亡くすことなく
無事に育て上げるためのものです。
犬の事を考えて、生まれてくる子犬達の全責任を
取れる方のみお読み下さい。

LESSON 1  発情、交配そして出産
3月11日
 陰部より、わずかな出血を確認、発情です。

3月20日
 陰部が、だいぶ腫れてきました。触るとシッポをよけます。
 これは、フラッキングと言って交配の時、邪魔になるシッポを
 左右によける現象です。そろそろメスが、オスを受け入れる態勢に
 入った事が考えられます。
 普通、初めて出血が確認されて10日目で交配します。そして1日あけて
 もう一度交配します。もっと正確に交配時期が知りたい場合は
 スメア検査と言う、膣内の細胞を検査する方法があります。
 ポリプも今日検査しました。結果は明日から適期。
 

3月21日、23日
 両日、O氏宅にて交配。
 旦那さんは、アメリカから輸入された、チョコレート色の色男。
 さすが色男!ものの数秒で合体!! 合体は30分も続いたのである。
 今回は簡単に自然交配出来ましたが、オス、又はメスの経験が浅い場合や、
 足の長さが違いすぎると、うまく自然交配出来ない場合があります。
 人間が補助してあげるか、それでもうまくいかない時は、
 人工交配と言う方法もあります。
 画像は本人が恥ずかしがっているので省略します。
 出産予定日は5月22日から24日です。
 犬の妊娠期間は約9週間(63日)です。前後5日位に出産する事は
 度々あります。母犬の様子に問題がなく、分泌物もないようだと
 特に心配する事はないと思います。


 交配後は、陰部から、色の付いた分泌物がないか
 よく見ておきましょう。(無色透明は正常)
 陰部から黄緑色の分泌物がある場合、早急に獣医さんへ
 行きましょう。(子宮蓄膿症の可能性があります。子宮蓄膿症は命に
 かかわる病気です、発見が早ければ早いほど、助かる可能性は
 高まります。)特に発情後1.2ヶ月は要注意です。


4月16日
 病院にて超音波による妊娠判定。
 「妊娠しています。」と獣医さん
 「数は4頭位」
 「位」というのは、ここでの数が出産する数とは限らない
 途中で流れる子もいるため。
 妊娠の判断する方法としては、この他に、発情後、陰部がふっくらと
 したままで小さくならない。又は、乳首がピンク色になるなどが
 ありますが、確実性に欠けます。
 この時期、食欲不振、嘔吐等、人のつわりに似た症状を
 訴える子もいます。
 受精卵が着床する時期です。(交配後3週間)激しい運動は避けましょう。

 (写真は、ラブの物です。ポリプの物は、胎児の形が、わかりにくい為
 ラブのショウの物を拝借しました。参考程度にして下さい。)

4月30日
 お腹が目立ち始めた。4頭入っているとしたら、
 もっと、早く目立ち始めるから、今回は少ないかな?
 お腹を、ぶつけないように!!
 しかし、余り過保護にして運動不足にならないように。

5月5日
 食事を妊娠犬用に変更。
 交配後40日から45日で変更します。

5月13日
 だいぶ、お腹が大きくなってきた。
 胃が圧迫されて、一度にいつもの量の食事が摂れなくなってきました。
 ゲージ内に食事を、入れっぱなしにして、いつでも食べれるように
 しておきます。

5月15日
 交配後55日。
 今日はレントゲンで胎児を確認します。
 胎児の大きさ、母親の骨盤の大きさを確認して、自然分娩できるか
 判断します。
  
 
 左の画像はポリプのもの、右の画像が他のダックスです。
 (詳しく見たい場合は画像をクリックして下さい)
 子犬は2頭、自分で出てきそうです。
 産室を作ってあげましょう。安心出来る、薄暗い所を好みます。
 サークルで周囲を囲み、中にゲージ(ダンボールでもいい)を入れます。
 大きさはサークルが1m×1m位(この位の大きさだと人が、中に入って作業が
 しやすい)ゲージは犬が手足を伸ばして寝た面積の2倍位。
 大型犬の場合は母親が子犬を踏みつぶさないように
 産室内にちょっとした工夫が必要になります。(今回は小型なので省略)

5月16日
 予定日、1週間前です。このあたりから毎日、朝と夜、時間を決めて
 体温を測っていきます。普段の体温は38度から38.5度位です。
 1週間前あたりから、少しずつ下がり始めます。
 普段より1度以上(37度前半か36度後半)下がると
 出産です。
 ちなみに、この日のポリプは朝37.6、夜37.5でした。

5月21日
 そろそろ、予定日です。体温も37.2まできました。

 お腹の毛をバリカンで刈り取ります。陰部の周囲
 シッポの付け根(陰部と接触する辺り)も同様にします。
 これは、出産時、後、清潔にし細菌感染を予防する為と
 子犬が、おっぱいを飲みやすくする為です。
 毛の短い犬種は特に必要ではないと思います。

5月23日
 朝、9時頃の体温が36.9まで下がってきました。
 体温が下がりきってから、24時間以内に陣痛が始まるのが
 普通です。
 食欲がなくなってきます。
 夜、9時には36.7まで下がりました。
 産室内を前足で激しく引っ掻く行為が見られるようになります。
 産室内に新聞紙を引いてあげます。(破水等で汚れてもすぐに交換できるように)
 出産に必要な物を準備しましょう。
 タオル、新聞紙、ハサミ、糸、紙、エンピツ、ゲージ、懐中電灯等
 長時間になることもあります、本やテレビ、食料等も我が家では準備します。
 できれば、かかりつけの獣医さんにも連絡をとっておきましょう
 (何かあった時の連絡方法等、特に夜間)

5月24日
 ひと通りの事を記録しておきましょう。後で参考になります。
5:00 呼吸が激しくなり、舌を出して呼吸を始めました。
    体温も37.3度と上がってきました。陣痛が始まると、子宮が活動する為
    体温が上昇します。
    
6:00 陣痛が目で確認できるようになってきました。
    
     シッポの形に注意してみて下さい。いきみと同時にカギ状に
     曲がっています。
    
     かなり、激しく曲がってきました。陣痛が激しくなってきた証拠です。
     破水がある場合とない場合があります。又、破水は2回ある場合も
     あります。(子犬は羊膜と尿膜というふたつの膜に包まれています。)
     緑色の分泌物が出てきたら、緊急事態です。胎盤がはがれ始めた
     証拠なのです。胎盤がはがれてしまうと、子犬は呼吸が出来ません。
     急いで、帝王切開に切り替える準備をしましょう。まずは、獣医さんに
     連絡して、指示をあおいで下さい。

6:40 何か出てきました。今回は破水がなかった為、尿膜です。
     普通は破水がある為、羊膜です。
     
     もう、羊膜の中に子犬が見えます。
     
     ポリプは、うろうろしながら産みます。
     落ち着かないようです。
     子犬の足が見えます。足から出てきたようです。逆子です。
     逆子の場合は、少し手助けしてあげましょう。
     タオル等で子犬を持ち、(素手では、滑る為)母親の下側(お腹側)に
     引っ張ってあげます。真後ろには引かないように!
     出てきたら、すぐに膜を破り、呼吸が出来る状態にします。
     
     生まれたばかりの子犬と、胎盤等です。
     子犬は膜から出しています。
     胎盤はお腹の中に残らないようにしましょう。
     母親に食べさせないようにしましょう。
     すぐに、へその緒を糸で結び(子犬から5ミリの所)
     切ります。(子犬が仮死状態で出てきた時は
     先に下の作業をします)
     子犬をタオルで擦ります。この刺激で呼吸を開始します。
     うつぶせの状態で持ち、頭を下にします。この姿勢で
     背中を擦ります。頭を下にする事で鼻や口の中にある
     羊水が出てきます。
     呼吸が始まらない場合は気道に羊水が詰まっている
     可能性があります。出してあげましょう。
      羊水の出し方 動画です 
     両手で子犬を持ち(頭部が指先の方にくるように、
     そして、うつぶせの姿勢で)
     上下(頭から股の方に腕を伸ばしたまま、ぐるっと)
     に数回振ります。(遠心力で肺の中の物を出す)
     しっかり持って勇気を出して強めに振ります。
      絶対子犬を落とさないように!!
     また、タオルで擦りましょう。
     これを数回繰り返すと羊水が出て、呼吸を始めます。
     手早くやりましょう。一刻をあらそいます。
     口で軽く子犬の鼻を吸ってあげるのも効果があります。
     あきらめずに、30分以上もかかって呼吸を開始した子も
     います。今、子犬の命は、あなたにかかっています。
     頑張って!!
     呼吸を確認したら、外見を確認します。(指の数、シッポ等)
     次に、口を開けて、上顎の裏側が割れていないか見て下さい。
     ここが、割れていると、口蓋裂といい、うまくミルクが飲めません。
     獣医さんに相談しましょう。
     その後、体重を計ります。チョコレートダップルのメス 200gです。
     
6:55 次の陣痛が始まりました。
     次の陣痛が始まるのは、前の子が産まれてから
     20分後から60分後位です。
     すぐに始まることもあります。
     4時間位たって始まることもあります。
     先に生まれた子は母親の元に置いても、
     保温に気をつけて、違うゲージに入れても良いです。
     母親が気にしすぎる時は、そばに置いておきましょう。
     興奮して、踏んでしまう事があるようでしたら、離しましょう。
     子犬が、おっぱいを吸う刺激で陣痛が来ることもあります。
     なかなか陣痛が来ないときは、少し歩かします。
     歩かすと10分程で陣痛がくることが多いようです。

6:58 出てきました。
     
     今度は頭からだったので、簡単に出ました。  
     すぐに、膜を破り呼吸を施します。チョコレートタンのオス 170gです。
     
     きれいに拭いて母親に返します。
     母親は何回も舐めてきれいにします。
     愛おしくてたまらないようです。
     出産が終わったら産室内の新聞紙を取り去り、
     タオルを引いてあげます。新聞紙だと、子犬が滑ってしまって
     移動が困難です。動けないと運動不足になって子犬の
     胸の形が悪くなります。
     又、タオルは固定して下さい。タオルに子犬が絡まるのを
     防ぐ為です。我が家では、産室の大きさの「すのこ」を
     作り、それにタオルを巻いています。
     母親が舐めなかったり、攻撃的だった場合、(特に初めての
     時は反応が弱い事があります)
     
     無理矢理でも、おっぱいを飲まします。
     この刺激で、母性本能が目覚め子犬を舐めるのが
     普通です。
     必ず、初乳(24時間以内の乳)は飲まして下さい。
     これから、しばらくの間子犬を守ってくれる免疫が
     これを通じて子犬に移行します。

     子犬が飲んでくれない場合
     体温の低下が考えられます。
       ヒーターにのせたり、カイロで暖めましょう。暖まると飲み始めます。
     出産が長く子犬の体力が低下している事が考えられます。
       ハチミツを10倍位に薄めてスホイド等で与えます。
       (血糖値を上げる)
       しばらくすると、飲み始めます。
     その他、口蓋裂という奇形の場合もあります。
     なかなか飲んでくれない時は獣医さんに相談しましょう。

 以上が正常な出産です。出産は、いつも、うまくいくとは限りません。
 命がけです。常に母親と子犬に気を配って下さい。

 その他獣医さんに連絡した方がいい場合。
   ☆最初のいきみが見られてから、2時間以上経過したのに、生まれてこない。
   ☆陣痛が弱く、短い。(生まれる寸前には、いきみは10秒近く続きます)
   ☆緑色の分泌物がある。
   ☆まだ、お腹の中にいるのに陣痛がなくなってしまった。
   ☆出産後、母親の様子がおかしい。(特に発熱)
   ☆子犬の様子がおかしい。
 などです、その他気になることがある場合は連絡しましょう。
 また、こんな時にも親切にしてくれる獣医さんを探しておきましょう。
 特に深夜に獣医さんに連絡という可能性があります。
 獣医さんとの良き関係が必要です。

LESSON 2 離乳まで
5月25日
 ここからは、子育てです。
 まず、大切な事が室温です。20度から25度位を
 保ちましょう。寒すぎても暑すぎても子犬には良くありません。
 子犬の体重は、毎日時間を決めて計ります。
 体重が増えていくことによって、しっかりミルクが飲めているか
 判断します。ほぼ毎日体重は増え続けます。
 初めは5g、10gと増える量も少ないですが、増加しない場合は注意が必要です。
 最初の24〜48時間は増加せず、減少する事がありますが、
 問題ないです。ほとんどの子が減少します。
 チョコタン 160g  チョコダップル 190g

5月27日
 体重が増え始めました。26日に生まれた体重まで戻り
 今日は、C.Tが180g、C.Dが205g。生まれてしばらく体重が、
 増加せず、減少するのは、生まれた時は肝臓等の臓器の
 形成が不完全で、その形成にエネルギーが使われる為だそうです。
 
 さて、ここまできて、体重が増加しない場合、対処が必要になります。
 まず、母親のおっぽいを触ってみましょう。かたく、熱を持っている事が
 あります。このようになっている場合、母親は、おっぱいに触れられるのが
 痛くて嫌がります。その為子犬が吸えない事があります。
 ちょっと、痛がりますが、おっぱいを絞ってあげましょう。 
 あまりに、ひどい場合は乳腺炎になっている可能性があります。
 獣医さんに見てもらいましょう。
 
 また、母親の体温も注意します。出産後の感染症にかかっている場合が
 あります。39度を超えていると注意が必要です。感染症を出来るだけ予防
 する為にも、タオルは毎日交換しましょう。(母親からしばらくは、出血等の
 分泌物があります。)
 
 以上の事以外で体重が増えない場合は、子犬がうまく飲めていないかも
 しれません。おっぱいに吸い付いているか確認しましょう。
 うまく吸い付いていない場合は、哺乳も考慮しなければなりません。

5月29日
 C.T210g、C.D230gまで、きました。順調です。
 ポリプの体温も38.0度と安定しています。
 子犬は生まれて1週間までの死亡率が高いのです。
 このように、順調にいけば問題ないのですが、うまくいかなかった場合
 (子犬の体重が増加しない等)の為に哺乳についてふれておきます。
 (早ければ、1週間で母親の母乳が出なくなることもあります。)
 
 まず、粉ミルクの選択ですが、動物用とか犬猫用とかの表示があるものは
 避けましょう。犬用のものを使用します。それは、犬と猫では必要とする
 栄養が違うためです。我が家では「エスビラックミルク」を使っています。

 次に作り方ですが、添付されている説明書を良く読みミルクを作ります。
 この時、少し薄めに作った方が良いように思います。絶対に濃くならないように
 して下さい。(哺乳中は便で適正な濃度になっているか判断します。
 便が、ゆるい時は薄すぎます、堅いときは濃いのです。)
 1,煮沸消毒した哺乳瓶に適量の粉ミルクを入れます。
 2,水を少し入れます。
 3,こぼれないように「シェイク、シェイク」
 4、お湯を入れます。
 5,また、「シェイク」
 6,よく、溶けているか確認。OKだったら出来上がり。
 水とお湯の量を加減して母親の体温位の温度にしましょう。
 飲まし方は、また書きます。

6月5日
 C.T310g、C.D340g 
 ちょっと、体重の増加が遅いようです。普通生後10日位で
 生まれた時の倍の体重になります。この子達は生後12日で約1.8倍です。
 哺乳しましょう。(毎日確実に増加している場合は、
 必ずしも哺乳の必要はないと思います。今回はここに書くためにも行います)
 ちょっと、母親のミルクが少ないみたいです。数回哺乳する事で、
 母親のミルクがたまります。時々哺乳する程度で良いでしょう。

 
 ミルクの温度が低くても高くても飲んでくれません。
 まず、哺乳瓶の先をミルクでぬらします、ミルクの臭いをつけるのです。
 口を開けて哺乳瓶を入れます。少し口の中で動かします、ほとんどこれで
 飲み始めます。哺乳瓶の中が陰圧にならないように気をつけて下さい。
 お腹いっぱいにしてあげましょう。
 母親が面倒を見ないときは、ミルクを与える前に排泄を施します。
 テッシュペーパーを少し湿らせて陰部をたたいてあげます、これを
 してあげないと子犬は排泄が出来ません。(生後2週間位経つと自分でできる)
 
6月6日
 約、生後2週間です。この頃になると、だいぶツメが伸びてきています。
 爪切りします。ツメが伸びすぎると母親のおっぱいが傷つきます。
 必ず切りましょう。
 昨日、哺乳したためC.T350g、C.D380gと毎日10g位しか
 増加しなかった体重が40gも増えています。
 そろそろ、目が開きそうです。

6月7日
 目が開きました。まだ完全ではありませんが・・・
 明日中には完全に開くでしょう。目が開いて3日程すると
 目が見えるようになるみたいです。
 同時に、耳も穴が開いてきました。もうすぐ音も聞こえます。
 この頃注意したい事は、目が開く前、開き始めの時、
 まぶたを押さえると、目やにがたくさん出る事があります。
 新生児眼炎、又は若年性結膜炎と言う病気にかかっています。
 すぐに、治療を開始しなければ失明してしまう恐れがあります。
 獣医さんに急行しましょう。
 

6月13日
 1日に1回約20ml位の哺乳をしてきました。
 (母乳の出が悪いため、少し助ける程度)
 体重はC.D510g、C.T500g、になりました。
 ツメを切って1週間経ちました。今日も爪切りです。
 ツメは前肢のみ切ります。後肢は残していた方が子犬が
 移動しやすい為です。
 そして、今日で生後20日です。離乳食を開始します。
 いつもダックスの時は23日から25日位で始めるのですが
 今回は母乳の出が悪いため、ちょっと早めに始めます。
 
 これが、離乳食です。
 我が家では、子犬用のドライフードをお湯で、ふやかし
 スプーンの裏で潰します。そこに、お湯で溶かしたミルクを加え、
 最後にヨーグルトを加えて、まぜまぜします。(ヨーグルトは腸内の
 善玉菌を増やしてくれて、離乳期に起きやすい下痢を抑えてくれます。
 ただし少しだけ、ヨーグルトには犬が分解出来ない成分もあります。)
 体温位の温度になっているか確認して、トライ。
 
 うーん、ガツガツとよく食べてらっしゃる。
 初めは、余り食べてくれない事があります。
 子犬にとっては、初めての母乳以外の食べ物です。
 慣れるまで時間がかかります。数回スプーンで口の中に
 入れてみて下さい。しばらく繰り返すと食べるようになります。
 離乳までに母乳以外のもの(粉ミルク等)を食べた経験のある
 子犬の方がスムーズに離乳食を受け付けてくれるようです。
 1日3回与えます。離乳食は成長につれてどんどん変化します。

6月16日
 離乳期に心配される下痢も全くないようです。
 離乳食を始めると下痢を起こす子がいます。
 腸内細菌が少ないために消化不良を起こしています。
 与える量を少しづつにし、整腸剤を与えると治ります
 あまりにひどい下痢の場合は細菌感染が疑われます。
 獣医さんでお薬もらって下さい。
 
 下痢をしていないのを確認して1回目の駆虫をします。
 普通、母親にフィラリアの投薬をしている為、母親に寄生虫はいないと
 思われがちですが、駆虫薬では腸内の寄生虫しか駆虫出来ません。
 母親の筋肉内に潜伏していた虫が妊娠をきっかけに腸内におりてきて
 そこから、胎盤感染という事もあるそうです。 
 
 そろそろ、後肢のツメも伸びてきています。切りましょう。

 C.D 620g、C.T 610g 立ち上がって少し動けるようになりました。

6月17日
 
 この時期、いっぱい触ってスキンシップを取りましょう。
 人間に触られる事に慣れさせ、触られるのが好きな子に
 なるように。
 C.D660g、C.T660g

6月23日
 そろそろ血統書の申請をします。
 申請用紙は所属のクラブで手に入れます。(JKC)
 まだ、入会していない場合は入会と母親の名義変更も
 同時におこないます。
 申請用紙に必要事項を記入して、交配証明書を添えて
 クラブに持っていきます。
 子犬の名前は、その犬舎で始めての繁殖の時は頭文字が「A」から
 始めます。今回は「M」です。
 C.Tは MILK COCOA OF BLUE & GREEN JP
 C.Dは MARBLE CHOCOLATE OF BLUE & GREEN JP
 として申請しました。
 C.D740g、C.T790g

6月26日
 生後30日を目安に母親から離していきます。
 今日から、母親のポリプは日中、自分のゲージに帰っています。
 夜は子犬達と一緒に寝ます。
 母親から離す時期は子犬の兄弟が多いときは早めに、少ない時は
 遅くと、しています。
 2回目の駆虫もしました。
 また、正式に我が家に残留する事が決まりました。
 そこで、C.Tは「茶太郎」、C.Dは「ピクシー」と名前が決まりました。

6月29日
 母親のいない時間にもだいぶ慣れてきたみたいです。
 最近、ワンワンと鳴けるようになってきました。
 この頃になると性格もはっきり違いが、わかってきます。
 茶太郎は甘えん坊でいつも、誰かのそばにいたいみたいで
 誰もいなくなったら、寂しくて泣き叫びます。
 ピクシーは何にでも興味を持ち、どんどん前に行く積極性があります。
 
 最近の食事は余りふやかさず、ちょっと堅いままでも食べれるように
 なってきました。ヨーグルトも徐々にやめていきます。ヨーグルトも
 一長一短でこの時期になると便も安定してきますのでやめていきます。
 茶太郎 950g  ピクシー 840g



7月4日
 生後40日になりました。
 今日から、完全に離乳です。しばらくの間、夜はポリプが
 一緒に寝ていて、ミルクをもらっていましたが、ここでポリプは
 ご苦労様でした。(ありがとうの意味を込めて美味しいお肉を
 あげました)
 しばらく、育児ルームで兄弟だけですごし、そのあと2階の保育園に。
 我が家は、2階建てで、1階は主に犬の為に作っています。
 ダックス達の犬舎、育児ルームは1階です。
 2階は主に人間のスペースでここに、ヨークシャーテリアの親子3頭と
 E.コッカー、猫2頭が暮らしています。ここのヨーキー達が保育担当で
 群の生活、人間との生活について教育してくれます。(なんとトイレもヨーキーが
 教えます)突然ダックスがたくさんいる犬舎にいれると、みんなに転がされ
 遊ばれてむちゃくちゃにされます。

これで、ポリプの出産講座は終わりです。この続きは「茶太郎の独り言」で
継続していきます。よろしければ、どうぞ見てやって下さい。